はじめに
キュービクル(高圧受電設備)を所有・管理している事業者にとって、
「PCB(ポリ塩化ビフェニル)」問題は避けて通れない重要なテーマです。
「PCBって聞いたことはあるけど、正直よく分からない」
「うちのキュービクルは大丈夫なのか不安」
このような方に向けて、本記事では
PCBとは何か/キュービクルとの関係/調査義務や期限について、専門知識がなくても分かるように解説します。
PCBとは?なぜ問題になっているのか
PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて変圧器やコンデンサの絶縁油として広く使用されていた化学物質です。
しかしその後、
- 強い毒性
- 発がん性の指摘
- 環境中で分解されにくい
といった問題が明らかになり、現在では製造・使用が禁止されています。
過去に設置された設備には、現在もPCBが含まれている可能性があるため、国が一斉処理を進めています。
キュービクルとPCBの関係
キュービクル内部には、以下のようなPCB含有の可能性がある機器が含まれます。
- 高圧変圧器
- コンデンサ
- 遮断器 など
特に1970〜1990年代以前に設置されたキュービクルは注意が必要です。
ただし、
古い=必ずPCBが入っている
というわけではありません。
書類確認や分析調査をしないと判断できないケースがほとんどです。
PCB調査は誰に義務がある?
PCBの調査・管理義務があるのは、以下の立場の方です。
- キュービクルの所有者
- 建物の管理者
- 法人・個人は問われません
「電気主任技術者に任せているから大丈夫」
「今まで指摘されたことがない」
このような理由でも、所有者責任は免れません。
PCB対応の期限と罰則
PCBが含まれていた場合、法律で定められた期限内に適切な処理を行う必要があります。
期限を超過した場合、
- 行政指導
- 改善命令
- 罰則の対象
となる可能性があります。
特に低濃度PCBであっても、
「いつかやればいい」では済まされない状況になっています。
PCB問題でよくある誤解
よくある誤解として、次のようなものがあります。
- 点検しているから問題ない
- 使っていないから大丈夫
- 動いているからOK
実際には、使用の有無に関係なく管理・届出義務が発生するケースもあります。
まず何をすべきか?
PCB問題で最初に行うべきことは、
**「PCBが含まれているかどうかの調査」**です。
該当するかどうかで、
その後の対応・費用・スケジュールが大きく変わります。
▶ PCB含有が判明した場合の具体的な対応や費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
https://cubicle119.com/pcb%e5%90%ab%e6%9c%89%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%af%e3%83%ab%e3%81%ae%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e3%83%bb%e5%87%a6%e5%88%86%e8%b2%bb%e7%94%a8%ef%bd%9c%e5%af%be/